人権講話「知って、わかって、 つながろう」

 6月8日に、元川上小学校の校長先生,奥田恭子先生をお招きして、「知って わかって つながろう」というお話をしていただきました。

 今、こうしてみんながここまで大きくなったことは、「当たり前」のことではなく、「おぎゃー」と泣けば、お家の人が「お腹が減ったの?」とミルクをくれ、「おぎゃー」と泣けば、お家の人が「おしっこしたの?」ときれいに拭いてくれたから、ここまで大きくなったんだよ。大きくなったのは「当たり前」のことではなくて誰かが育ててくれたことについて話してくださいました。

 みんなの好きなもの、嫌いなものは何ですか?また、得意なこと、苦手なことは何ですか?・・・高学年は近くに座っている友だちとペアになって教え合いました。低学年はあっちこっち動いていって、違う学年の子ともグループになって話し合いました。

 友だちの得意なことや苦手なことを言い合う中で、「〇〇ちゃんは、走るのが好きって思っていたけれど、実は嫌いっていうことを初めて知りました。」という声も聞こえてきました。とてもいい発見です。

 苦手ななことがあるのって、悪いこと?

 全然悪いことではないよね。みんな、得意なことも苦手なことも違っていていいやん。そこでこんなスライドを・・・

 いろんな子がいるよね。いろんな子がいていいんだよ。そしてみんなは、いろんなお友だちがいること知ってるよね。

 でもね。ちょっと考えてみて。・・・知ってるけど、なぜその子がそうしているのか、わかっていますか。わかろうとしていますか。「知っているだけ」で何もしないのと、「なんで?」「どうしてあげたらいいのかな?」って考えてあげるのとは大違いだよね。

 いろんな子がいていいんだよ。それを分かり合えると、もっといいよね。できないことを「どうしてできないんだ。」って責めるより、ちょっと助けてあげることだってできるよ。次の絵を見て考えてみてね。

野球観戦している三人の兄弟姉妹・・・でもこのままじゃ、見えていない子がいるね。だからみんなに箱をあげよう。

 みんな同じ数だけ箱をあげたよ。・・・これでいいかな?・・・数は平等に配られたけれど・・・でも、まだ見えない子がいるね。

 ではこれではどう?・・・みんなが見えて三人とも楽しそうだね。

 そこで考えてみて。小さい女の子が二つも箱をもらったのはずるいこと?全然ずるくないよね。この絵のように、いろんな助け方があっていいと思うんだ。

 次の絵を見てね。見方によっていろんな絵が見えてくるよ。

 木がわかる子もいた。ゴリラが見える子もいた。メスのライオンが見える子もいた。魚が見える子もいる。・・・では次の絵は?

 うさぎにもアヒルにも見えるよね。

 いろんな見方があっていいんだよ。一人ひとり顔が違っているように、一人にひとつずつ自分だけのやり方がある。君には君のすばらしさがある。みんな違ってみんないい。

 最後に

 大人になっても大切にしてほしいことが4つあるよ。下の4つは、今も、大人になってもいつでもできてほしいんだ。

 まず大切なのは、あいさつ・・・あいさつから生まれるつながりがある。

 次には、何か悪いことををしたら「ごめんね。」とあやまれること、

 そして何かしてもらったら、「ありがとう」を伝えられる子になってほしいな。

 最後に、何か困ったことがあったら、だれにでも「助けて」とヘルプを出していいんだよ。

 この4つを大切にできる子になってね。

 この話を聞いた子供の感想を一つ、紹介します。

 「いろいろ違う人がいるから面白いんだ。世界でダメな子は、一人もいないんだ。いつもどこかに言っている子も、ちょっとしたことでびっくりする子もダメな子じゃない。みんな人それぞれでいいんだと思いました。」

 これからも、いろんな場面で、子どもたちの個性を大切に、友だちを大切にできる子を育てられるように天見小学校あげてがんばっていきます。お家でも、ぜひ、子どもたちの自尊感情をあげてあげられるような声かけをよろしくお願いします。